抜け毛について学ぶ
頭皮の日焼けは薄毛につながる?アフターケアや普段から予防する方法を紹介
公開日: / 最終更新日:
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松沼 寛
HIROSHI MATSUNUMA
- 1998年03月
- 名古屋大学医学部 卒業
- 1998年04月
- 岡崎市民病院 勤務
- 2000年04月
- 名古屋大学医学部付属病院 勤務
- 2008年07月
- 市立四日市病院 勤務
- 2020年04月
- イースト駅前クリニック岡山院
院長就任 - 2022年05月
- イースト駅前クリニック女性外来院
院長就任
- 資格
- 泌尿器科専門医
- 所属学会
- 日本泌尿器科学会
頭皮の日焼けで起こるトラブル5つ
頭皮の日焼けはさまざまなトラブルを引き起こす原因となります。代表的なトラブル5つを紹介します。
頭皮のやけど
頭皮に強い紫外線を受けると、メラニン色素が急激に増え頭皮に炎症が起こります。頭皮が日焼けしたことでやけど状態になり、赤みやかゆみ、ヒリヒリ感といった症状が強く出るのです。
頭皮や髪の毛の乾燥
強い紫外線はキューティクルにダメージを与え、頭皮や髪の毛の水分を逃がしてしまいます。結果として、頭皮・髪の毛が乾燥し、パサつきやごわつき、フケや皮剥けを引き起こすのです。
白髪のリスク増加
髪を黒くする「メラニン色素」は、日焼けで肌を黒くする働きもあります。頭皮が大量の紫外線を浴びると、メラニン色素を作り出すメラノサイトという細胞が大きなダメージを受け、色素を作れなくなるため、白髪が増えるリスクも上がるのです。また、紫外線は黒い髪のメラニン色素を分解する作用があるため、黒い毛も白髪になる可能性があります。
薄毛のリスク増加
紫外線による頭皮や毛穴の炎症は、髪の毛の元となる毛母細胞の成長を妨げるだけでなく、頭皮や毛穴に十分な酸素や栄養素を届けられなくなります。結果として、薄毛のリスクが高くなるのです。
ヘアカラーの色落ち
一般的なヘアカラーは薬剤でキューティクルを開き、色素を染み込ませて色を付けています。紫外線にはキューティクルを壊す働きがあるため、せっかく染み込んだ色素が落ちてしまうこともあるのです。
頭皮が日焼けしたときのアフターケア手順
頭皮が日焼けした際はアフターケアが大切になります。頭皮に優しく、ダメージを最小限に抑えるアフターケア手順を紹介します。
1. 水で冷やしたタオルを頭皮全体に当てる
日焼けの初期対応は「やけど」したときと同じです。まずは、日焼けによる頭皮の炎症を鎮めましょう。水で冷やしたタオルを頭皮全体に当て、クールダウンします。
2. ほてりが取れたらローションで保湿する
ほてりがとれたら、頭皮が失った潤いを補給しましょう。潤いはバリア機能を高め、刺激から頭皮や毛穴を守る働きがあります。低刺激でアルコール成分を含まないローションがおすすめです。
3. 夜、低刺激のシャンプーでやさしく洗う
頭皮の炎症が収まったら、刺激の少ないシャンプーで洗髪します。アミノ酸系やアレルギー用など洗浄力の低いシャンプーがおすすめです。炎症がひどく、ほてりや痛みがある場合は、シャンプーは使用せずぬるま湯ですすぐだけでも問題ありません。優しく頭皮の汗や皮脂汚れを洗い流しましょう。
4. ぬるま湯でよくすすぐ
シャンプーやコンディショナー・トリートメントの洗い残しは頭皮にとって刺激となります。いつもより時間をかけて、たっぷりのぬるま湯で優しく丁寧にすすぐよう心がけましょう。
5. ドライヤーでよく乾かす
ドライヤーで乾かす際には、一か所に温風が集中的に当たらないようにします。頭から20~30㎝以上離して、ドライヤーを振りながら風を当てましょう。冷風も併用しながら、頭皮に痛みや違和感が出ないように優しく乾かします。
6. 再度、頭皮を保湿する
再度、頭皮用のローションを使用し、シャンプーやドライヤーで失われた水分を補給しましょう。顔と同様に念入りに保湿すると頭皮の負担を軽減できます。
頭皮の日焼けを予防する方法
頭皮の日焼けを予防すれば、アフターケアも不要になるかもしれません。簡単にできる頭皮の日焼け予防方法を紹介します。
紫外線の強い時間帯の外出を避ける
日焼けしないためには、紫外線に当たらないようにしましょう。紫外線は太陽が最も高い位置にくる正午前後に一番多くなります。お昼に外出する際にはなるべく正午を避けて外へ出ましょう。
日焼け止めを使う
頭皮の日焼けを防ぐなら、スプレータイプの日焼け止めをおすすめします。また、汗などで流れて効果を失わないように2~3時間おきにこまめに塗りなおすことも重要です。
また、紫外線にはUV-A・UV-B・UV-Cの3種類があり、前者の2つが肌に影響を与えています。日焼け止めの効果はSPF(Sun Protection Factor)とPA(Protection grade of UV-A)で表し、日焼け止めを付けていないときにくらべて、どれくらい紫外線の影響を防げるのかをあらわしています。以下に特徴を挙げました。
SPF | PA | |
防げる紫外線 | UV-B | UV-A |
期待する効果 | 肌の赤みを防ぐ | 肌が黒くなるのを防ぐしわたるみを防ぐ |
室内使用時の数値目安 | 10~30 | +~++ |
屋外使用時の数値目安 | 20~50+ | ++~++++ |
UVカット率99%の帽子をかぶる
日焼け止めだけでなく、UVカット率の高い帽子で頭皮や髪を保護するのも大切です。帽子は頭皮だけでなく、目への紫外線も20%減らす効果があり、とても有効な方法といえます。
UVカット率99%の日傘をさす
帽子の着用によるヘアスタイルの乱れが気になる方は、日傘を使用しましょう。帽子と併用するとより高い効果が期待できます。
髪の毛の分け目を変える
分け目を変えると紫外線が当たる場所を変えられ、頭皮の負担軽減につながります。いつも分け目が同じ場合は薄毛につながる可能性もあるため、一定期間ごとに変えてみましょう。
一年を通して対策する
紫外線は夏だけ強いわけではありません。1年のうち春から秋にかけて紫外線は強くなり、年間の70~80%を4~9月の間に浴びているのです。曇りの日も紫外線は降り注いでいて、太陽に近い山の上や南にいくほど紫外線は強くなります。頭皮の日焼けを防ぐためには1年を通して紫外線対策が必要なのです。
(※1)
頭皮の日焼けには紫外線対策とアフターケア
参考URL、文献
※1)環境省「紫外線 環境保健マニュアル2020」
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
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松沼 寛
HIROSHI MATSUNUMA
- 1998年03月
- 名古屋大学医学部 卒業
- 1998年04月
- 岡崎市民病院 勤務
- 2000年04月
- 名古屋大学医学部付属病院 勤務
- 2008年07月
- 市立四日市病院 勤務
- 2020年04月
- イースト駅前クリニック岡山院
院長就任 - 2022年05月
- イースト駅前クリニック女性外来院
院長就任
- 資格
- 泌尿器科専門医
- 所属学会
- 日本泌尿器科学会