薄毛について学ぶ
毛根|ゼリー状の白いものはなに?薄毛につながる危険な状態や対処法も紹介
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松沼 寛
HIROSHI MATSUNUMA
- 1998年03月
- 名古屋大学医学部 卒業
- 1998年04月
- 岡崎市民病院 勤務
- 2000年04月
- 名古屋大学医学部付属病院 勤務
- 2008年07月
- 市立四日市病院 勤務
- 2020年04月
- イースト駅前クリニック岡山院
院長就任 - 2022年05月
- イースト駅前クリニック女性外来院
院長就任
- 資格
- 泌尿器科専門医
- 所属学会
- 日本泌尿器科学会
毛根とは?
毛根は毛穴に埋まっている髪の毛の根元部分のことです。毛根は髪の毛を作る元となる、毛母細胞や毛乳頭組織からできています。抜け毛についている白っぽいものやゼリー状のものが毛根です。
毛根が成長し毛穴から出てくると「髪の毛」とよばれ、先に向かって徐々に細くなっていきます。母親のお腹の中にいる時に毛根の数が決まり、生きていく過程で減ることはあっても増えることはありません。
正常な毛根は抜け毛の先にマッチ棒のように丸く、白っぽいものがついています。抜け毛に毛根がついていない状態は頭皮環境の悪化やヘアサイクルの乱れにより、薄毛のリスクが高くなっているサインです。
毛根周りの構造
毛根の周りには髪の成長・発達に欠かせない、さまざまな組織があります。1つずつ見ていきましょう。
毛根鞘
毛根鞘(もうこんしょう)は髪の毛を頭皮の毛穴に繋ぎとめている組織で、白っぽくゼリー状なのが特徴です。毛根や髪のキューティクルに直接くっつく「内毛根鞘」と皮膚側とくっつき内毛根鞘を支える「外毛根鞘」の2種類で構成されています。
毛球部
毛球部は毛根の膨らんでいる部分のことです。毛球部は毛包壁・毛乳頭・毛母細胞・毛包・毛細血管からできていて、髪の成長や発達に欠かせない組織です。
毛母細胞
毛母細胞は毛乳頭の刺激を受けて細胞分裂を繰り返し、髪の毛を作り出す細胞です。永久脱毛では毛母細胞を破壊し毛が生えないようにしています。
メラノサイト
髪の色のもととなるメラニンを作る細胞です。毛母細胞とともに毛球部に存在します。年齢を重ねると数や働きが徐々に衰え、白髪が増えます。
毛乳頭
毛包内にあって、毛母細胞に発毛や脱毛のサインを出す組織です。毛乳頭を刺激し活発にすると、毛の成長速度が促進され薄毛改善効果が期待できます。
毛細血管
動脈と静脈をつなぐ細い血管を毛細血管といい、心臓から送られた栄養と酸素がたくさん含まれる血液を体の隅々まで運びます。また、老廃物を体の隅から回収し、静脈を通して心臓に運ぶ役割もあります。
バルジ
毛乳頭に指令を出し、発毛を促す組織です。近年、新しく発見されたバルジにはまだまだわからない部分も多く、どのように刺激すると発毛が促進できるのかは研究の段階にあります。
立毛筋
毛包のまわりにある筋肉で、寒かったりびっくりしたりすると収縮して毛を立たせることで、体温を高め、皮脂腺の分泌も促進します。立毛筋の収縮でみられる肌・毛穴の変化は鳥肌とよばれる、とても身近な現象です。
皮脂腺
皮膚の内側にあり、毛穴を通して皮脂を分泌する組織です。皮脂は頭皮のバリア機能を保つのに必要不可欠なため、地肌の健康を守るのに重要な部分といえます。
毛幹
私たちが目にしている髪の毛のことです。毛穴から肌の表面に出ている部分の毛のことを毛幹といいます。毛幹の下にはさまざまな組織が集まり、髪の毛をつくっているのです。
薄毛につながる毛根の危険な状態
毛根に異常が起きているときの状態について解説します。また、毛根の状態が気になるからといって、髪の毛を無理に抜いてはいけません。無理に抜くと毛根に負担がかかり、ヘアサイクルが乱れる可能性があります。
毛根鞘がついていない
根元に白っぽいゼリー状のものがついていない毛は毛根鞘がついていない状態です。毛根鞘がついていない人はホルモンバランスの乱れやストレスにより、毛根が弱っている可能性があります。脱毛や薄毛のリスクが高いため注意が必要です。
毛根鞘がギザギザしたり尖ったりしている
毛根鞘は本来丸くぷっくりと膨らんでいます。しかし、ギザギザしたり尖ったりして細く鋭い形の場合は栄養不足やストレスでホルモンバランスが乱れ、毛根が弱っている可能性があります。毛根鞘がついていない場合と同様に、脱毛や薄毛のリスクが高いため注意が必要です。
毛根鞘の色が黒く濁っている
本来は白っぽいゼリー状の毛根が黒い場合は、毛根まで十分な栄養が届かず色素細胞に異常が起こっている可能性があります。毛根鞘全体が黒っぽい場合は、毛根の栄養不足でヘアサイクルが乱れ、抜け毛や薄毛が進行する可能性があるため注意が必要です。
毛根に皮脂がベッタリついている
皮脂には頭皮を守る働きがあります。しかし、毛根にべったりと付着するような過剰な皮脂は、毛穴をふさぎ髪の毛の成長を妨げる危険性があるため注意が必要です。皮脂をためないようなヘアケアや食事・生活習慣の改善をしましょう。
毛根に血がついている
強い力で髪を抜くと毛根の周りの毛細血管も傷つけてしまい、毛根に血がつく可能性があります。傷が酷いと、毛母細胞が傷つき、髪が生えなくなるリスクが高くなるため注意が必要です。もし、髪を抜くことに快感を覚え、習慣化している場合は「抜毛症」という病気になっているおそれがあるため心療内科を受診しましょう。
毛根を健康な状態に戻す方法
毛根の異常に気づいたら、早めの対処が必要です。すぐに実践できる、毛根を健康な状態に戻す方法を4つ紹介します。
食生活を見直す
頭皮や髪の毛は毎日の食生活から作られます。健康な毛根になる頭皮環境を整えるために、良質なタンパク質・ビタミン・ミネラルなどバランスのとれた食生活を心がけましょう。
脂っぽいもの・甘すぎるもの・ファーストフードなどは皮脂を増やし頭皮環境を悪化させる可能性があります。
血行不良を改善する
頭皮の血行が悪くなると、髪の成長に欠かせない酸素や栄養素が毛根に届かなくなります。頭皮の血行を促進するヘアケア製品や、頭皮マッサージ、適度な運動などで頭皮の血行を改善し、毛根に十分な栄養を届けましょう。
頭皮ケアをする
毛根を健康な状態にするためには、頭皮ケアが欠かせません。シャンプーはやさしくおこない、皮脂や洗い残しがないよう丁寧にすすぎましょう。洗いすぎは頭皮の乾燥を招くため注意が必要です。また、育毛剤や頭皮マッサージをおこない、頭皮環境を整えると毛根の健康を取り戻しやすいでしょう。
毛根の異常には早期の対処を
また、急に抜け毛が増えた、薄毛が気になるなどお悩みを抱えている方は、ぜひ一度イースト駅前クリニック女性外来へご相談ください。お一人おひとりに合わせた治療方法をご提案し、お悩みの解決を目指します。
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松沼 寛
HIROSHI MATSUNUMA
- 1998年03月
- 名古屋大学医学部 卒業
- 1998年04月
- 岡崎市民病院 勤務
- 2000年04月
- 名古屋大学医学部付属病院 勤務
- 2008年07月
- 市立四日市病院 勤務
- 2020年04月
- イースト駅前クリニック岡山院
院長就任 - 2022年05月
- イースト駅前クリニック女性外来院
院長就任
- 資格
- 泌尿器科専門医
- 所属学会
- 日本泌尿器科学会