ミノキシジルについて学ぶ

ミノキシジルを個人輸入するのは危険?制限や注意点を解説

公開日:最終更新日:

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ミノキシジルを個人輸入する方法や注意点などについて解説します。薄毛治療薬として有名なミノキシジルですが、取り扱いのない医療機関もあるため個人輸入を検討する方もいるでしょう。個人輸入の危険性などを理解して、ご自分に合った方法を検討してください。

  • 松沼 寛

    HIROSHI MATSUNUMA

    1998年03月
    名古屋大学医学部 卒業
    1998年04月
    岡崎市民病院 勤務
    2000年04月
    名古屋大学医学部付属病院 勤務
    2008年07月
    市立四日市病院 勤務
    2020年04月
    イースト駅前クリニック岡山院
    院長就任
    2022年05月
    イースト駅前クリニック女性外来院
    院長就任
    資格
    泌尿器科専門医
    所属学会
    日本泌尿器科学会

ミノキシジルを個人輸入する方法

  • 海外のサイトから直接購入する
  • 海外で購入したミノキシジルを国内に持ち込む

ミノキシジルを個人輸入するには大きく2つの方法があります。いずれも薬機法に基づく制限などがあるので、個人輸入する際は注意してください。

海外のサイトから直接購入する

日本にいながら海外製品のミノキシジルを個人輸入するには、海外の販売サイトに直接アクセスして、直接購入しなければなりません。専門のサイトに必要事項を入力し、自宅に配送してもらいます。外国語で書かれていることが多いので、用法や容量、注意事項などしっかり確認してから購入するようにしましょう。

海外で購入したミノキシジルを国内に持ち込む

海外に行った際にミノキシジルを購入し国内に持ち込むという方法もあります。海外で入手する際は現地の法律に従って、正規の方法で購入しましょう。「知人から貰った」など、入手方法が不透明なものは安全性が確保できないので、注意してください。なお、一定量を超えるミノキシジルを個人輸入する場合は、事前に申請が必要となります。

ミノキシジルを個人輸入する際の注意点

  • 健康被害が生じるリスクがある
  • 重大な健康被害が生じた際、対処が遅れる可能性がある
  • 健康被害が生じても保証がない
  • 用法・用量が分かりにくい
  • 輸入できる量に制限がある
  • 使用は自分自身に限られる

日本で販売されている海外の医薬品は、事前に品質チェックが行われており、安全性・有効性が確認されています。しかし、個人輸入で医薬品を入手する場合その限りではありません。そのため、思わぬトラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。また、薬機法に基づく規制もあるため、事前に確認しておきましょう。

輸入できる量に制限がある

通常、医薬品を輸入する際には厚生労働大臣の承認・許可が必要になりますが、一定の範囲内であれば、申請不要(税関での確認のみ)で輸入できます。ミノキシジルであれば、含有量5%を超えるもの(劇薬)は、用法・用量からみて1か月分に限られます。含有量が5%以下のものについては2か月分以内です。その量を超える場合には申請が必要となります。決められた範囲内であれば申請なく個人輸入することができるため容易に利用しやすいといえるでしょう。

(※1、2)

使用は自分自身に限られる

医薬品を営業する場合には厚生局に申請、厚生労働大臣の許可が必要であることが医療品医療機器等法に定められています。個人輸入が許可される範囲はあくまでも自身で使用するものに限られるのです。販売することに限らず、ほかの人に譲ることも法律で禁止されていることに注意してください。

(※2)

健康被害が生じるリスクがある

海外で販売されているミノキシジルは、どういった工場でつくられているのか、どのような成分が含まれているのか知ることができません。中には、成分が記載通り含まれていない偽薬製品粗悪品国内で認可されていない成分、発がん物質などの有害な成分が含まれているケースもあります。個人輸入では安価にミノキシジルを入手することができますが、安全性が保障されない製品を体に使うことで健康が損なわれるリスクがあることを頭に入れておく必要があるのです。

重大な健康被害が生じた際、対処が遅れる可能性がある

個人輸入したものは国内での検証がされていないため、製品を構成する成分の全てが明確でないこともあるでしょう。健康被害が生じた場合、どの成分が健康に影響を与えているのかわかるまでに時間がかかってしまい対処が遅れてしまう可能性があります。特に日本で使われていない成分だった場合などは診断の遅れ治療の遅れにつながってしまうかもしれません。

(※2、3)

健康被害が生じても保証がない

個人輸入は自身が使用するために行うもので、あくまでも個人の責任で行います。国内で認可されている薬を適正に使用したうえで健康被害がでた場合には、医薬品副作用被害救済制度という保証があります。しかし、個人輸入の薬は医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。自身の健康は自身で守る必要があるのです。

(※4)

用法・用量が分かりにくい

海外の製品、サイトは外国語で記載されているので、言語の壁が立ちはだかります。馴染みのない言語で書かれている場合、用法・容量を確認するのに苦戦するでしょう。特にミノキシジルは、男性・女性で用法・用量が異なるため、男性用なのか女性用なのかわからない状態では使用できません。適切な使用方法がわかりにくいというのは個人輸入のデメリットのひとつといえるでしょう。

代行業者にミノキシジルの個人輸入をお願いするのは危険?

個人輸入を代行業者が請け負っているケースが見受けられます。しかし、薬機法に規定されている通り、承認・認証を受けていない医薬品、医療機器の広告や発送はそもそも違法な行為です。利用する際は、まず承認・認証の有無を確認しましょう。

薬機法に違反しない部分で業者による輸入を行う場合もありますが、薬による健康被害については全て購入者の責任とされるケースが多いです。代行業者に依頼する場合には、取り扱っている薬や保証の内容についてなどよく調べることをおすすめします。

(※3、5)

クリニックに行かずにミノキシジルを入手するには?

ミノキシジルの個人輸入を検討している方の中には、安心、安全なものを使いたいだけど、「クリニックに行く時間がない」「来院するのに抵抗がある」という方もいるかと思います。そんな方におすすめなのがオンライン診療です。
2018年3月にオンライン診療に関する指針がまとまり、コロナ渦で需要の高まりとともにオンライン診療の利用がますます便利になりました。オンライン診療なら、ご自身の都合に合わせてWEB上での診察を受けることができ、ご自宅への配送も可能です。

ミノキシジルの個人輸入にはリスクが伴う!

海外で販売されているミノキシジルは、国内で有効性や安全性の確認がされておらず、劣化品偽造品の場合もあります。安価だからといって個人輸入したものの、効果がなければ逆に高くついてしまいます。それどころか、健康被害がおきても保証はなく、国内にはない成分が原因になる場合もあり対処に遅れがでてしまうかもしれません。

ミノキシジルの使用を検討されている方は、ぜひクリニックを受診し安全な薬を手に入れるようにしてください。当院では適切な診断と適正な価格でミノキシジルを処方しています。オンライン診療で気軽に受診いただくこともできますので利用してみてください。

参考URL

1)厚生労働省「医療品などの個人輸入に関わるQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/faq.html
2)厚生労働省「医薬品等輸入手続き質疑応答集Q&Aについて」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb9332&dataType=1&pageNo=2
3)厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
4)医薬品医療機器総合機構「医薬品作用被害救済制度」
https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/
5)厚生労働省「個人輸入代行業の指導・取り締まり等について」
https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/tuuchi/0828-4.html

  • 松沼 寛

    HIROSHI MATSUNUMA

    1998年03月
    名古屋大学医学部 卒業
    1998年04月
    岡崎市民病院 勤務
    2000年04月
    名古屋大学医学部付属病院 勤務
    2008年07月
    市立四日市病院 勤務
    2020年04月
    イースト駅前クリニック岡山院
    院長就任
    2022年05月
    イースト駅前クリニック女性外来院
    院長就任
    資格
    泌尿器科専門医
    所属学会
    日本泌尿器科学会

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