ピルについて学ぶ

アフターピルとは？効果や副作用について

公開日：2018/4/11 ／最終更新日：2021/2/19

オンライン診療について

全国どこからでも対応しております

クリニックに来院することなくお電話にて診察、お薬の処方を行える診察方法です。
時間が合わない・忙しくて通院できない・遠くて通えない等の理由で当院への来院ができない方にはとっても便利なサービスです。オンライン診療後は、お薬をご指定の場所にお届けさせて頂きます。

ピルオンライン診療
はこちら

望まない妊娠を防ぐためには、コンドームなどの避妊具を装着した性交が大切です。しかし、どんなに対策しても、性交中にコンドームが破れるといったアクシデントによって望まない妊娠をする可能性があります。

アフターピルは、そのような性交の後に服用することで妊娠する確率を大幅に下げる薬です。意図しない事態に備えるためにも、アフターピルについて正しい知識を深めておくことが大切です。

今回は、アフターピルの効果や服用時の注意点についてご紹介します。

松沼寛

HIROSHI MATSUNUMA

1998年03月

名古屋大学医学部卒業

1998年04月

岡崎市民病院勤務

2000年04月

名古屋大学医学部付属病院勤務

2008年07月

市立四日市病院勤務

2020年04月

イースト駅前クリニック岡山院
院長就任

2022年05月

イースト駅前クリニック女性外来院
院長就任

資格

泌尿器科専門医

所属学会

日本泌尿器科学会

オンライン診療はこちら

アフターピルは、緊急避妊薬

アフターピルは毎日服用する低用量経口避妊薬とは異なり、性交後に服用する緊急避妊薬です。性交後の翌朝に服用するケースが多くあることから、「モーニングアフターピル」とも呼ばれています。なお、昼や夜に服用しても問題はありません。他の呼び方には、事後避妊薬やEmergency contraception、Plan Bなどもあります。

アメリカやフランスなどの国々では医師の処方箋なしで購入することができます。日本では、2018年2月現在、医師の処方箋なしでは購入できません。

アフターピルを用いた避妊法には、LNG法とヤッペ法のふたつがあります。LNG法のアフターピルは、ノルレボ錠として販売されています。ヤッペ法のアフターピルには、プラノバール配合錠などの中用量ピルがあります。このうち、当院では推奨しておりませんが、日本で緊急避妊薬として承認されているのはノルレボ錠であるため、ほとんどの日本の医療機関ではノルレボ錠が取り扱われています。

アフターピルは排卵を抑制することで妊娠を防ぐ効果がある

アフターピルは排卵抑制、受精抑制、受精卵の着床を抑制することで妊娠を回避する効果があります。一般的なアフターピルの場合、性交後72時間以内に服用することが求められています。(※)72時間を過ぎると既に受精している可能性が高くなりますが、72時間を過ぎて服用しても一定の効果が認められており、妊娠を防げた事例も確認されています。正しく服用し、必ず妊娠検査を後日に行って、避妊が成功したかどうか確かめましょう。また、緊急避妊薬は中絶薬ではないため、受精卵が着床してから服用しても効果はありません。

医師の問診の結果、問題ないと判断されればアフターピルが処方されます。医療機関によっては、性交後72時間以上経過している方や既に妊娠している方は購入を断られる場合があります。そのため、避妊に失敗したことが判明した場合は、できるだけ速やかに医療機関を訪れることが大切です。

アフターピルには副作用がある

アフターピルの服用後には、吐き気や嘔吐、頭痛、倦怠感、めまい、消退出血などがあります。ただし、副作用の症状は長続きするものではありません。もしも症状が長引き重篤化するようであれば、速やかに医師に相談することが大切です。なお、飲酒をすると症状が長引いたり重篤化しやすくなったりするため、服用時および服用後の飲酒は控えたほうが賢明です。

アフターピルの服用後には、生理周期にズレがみられることがあります。そのズレは、通常の生理周期の10日前後であると報告されています。そのため、通常通り生理が起こらなくても、すぐに妊娠を疑う必要はありません。落ち着いて生理が起こるのを待つことが大切です。

アフターピルを性交後72時間以内に服用しても妊娠してしまった場合、アフターピルの効果が胎児に対してなんらかの悪影響を及ぼすといったことは2018年2月現在まで確認されておりません。しかし、他の黄体ホルモン製剤において男性胎児の女性化や女性胎児の外性器の男性化が発生することがあるため服用のタイミングは医療機関へ相談しましょう。

まとめ

アフターピルは、望まない妊娠を防ぐために性交後に服用する薬です。日本の多くの医療機関では、ノルレボ錠が取り扱われています。受精を完全に防げる薬ではありませんが、72時間以内に服用することで受精する確率を大幅に減らすことができます。服用が早ければ早いほど受精を防ぎやすいため、性交時に否認ができなかった場合には、できるだけ速やかに医療機関を受診することが大切です。

松沼寛

HIROSHI MATSUNUMA

1998年03月

名古屋大学医学部卒業

1998年04月

岡崎市民病院勤務

2000年04月

名古屋大学医学部付属病院勤務

2008年07月

市立四日市病院勤務

2020年04月

イースト駅前クリニック岡山院
院長就任

2022年05月

イースト駅前クリニック女性外来院
院長就任

資格

泌尿器科専門医

所属学会

日本泌尿器科学会

オンライン診療はこちら